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 国語をすっきりさせるためのブログ

 国語のチカラ VOL.12


12 要約のススメ

今回は「要約」の話です。

あなたも国語の授業で、 

「要約しなさい」とか、 

「まとめなさい」などと指示されたことがあると思います。 

他にも「要旨は?」「筆者の言いたいことは?」「大意は?」など、 

いろいろな言い方があったかと思います。 

「要約」も「まとめ」もその他のものも、 

どれもチョットずつ違うのですが、 

今回は「要約」についてお話したいと思います。 


 

「要約」のことをお話ししたいのは、 

「要約」が「国語」にとって、とても重要だからです。 

「要約」が得意になれば「国語」が得意になる、 

そう言っても言い過ぎではありません。 

あるいは、 

「要約」が不得意なので「国語」が不得意なんですよ、 

と言ってもいいかもしれません。 

「要約」という苦手を克服できれば、 

「国語」を得意科目にできるのです。
 

 

ではどのように「要約」という苦手を克服すればよいか? 

これはもう、とにかく練習するしかありません。 

なぜなら「要約」する力、「要約力」は、 

人間が生まれながら身に付けている、本能的なチカラではないからです。 

生まれながらにして「要約力」を持つ人はこの世に存在しないのです。 

「要約力」は練習を積み重ねることによってしか、獲得できないチカラなのです。

 

 

別の言い方をすれば、 

とりあえず今すぐあなたに必要なのは「要約」するというクセです。 

意識しなくても、 

いつのまにか、自然に「要約」しちゃっている、 

そんな感じになるのが理想です。 

がんばって「要約」しているうちは十分ではありません。 

自然に、ストレスなく「要約」しちゃうのが理想です。 

ですから、 

「要約」はイヤだなあ、メンドーだなあ、ムズカシイなあ、 

というイメージがある限り、 

「国語」はなかなかデキるようにならないのです。

 

 

「要約」の具体的な練習方法は単純です。 

「要約」とはとりあえず短くすることです。 

学校の教科書の文章でもいいですし、 

演習問題の本文でもいいです。 

文字になっていなくても、 

校長先生のお話や、 

担任の先生のお話、 

授業中の先生の説明を、 

短く、まとめてみましょう。 

 

 

もちろん「要約」とは、 

大事なところをしっかり残して短くすることですから、 

初めからそううまくは「要約」できません。 

しかし、先ほども言いましたが、 

重要なのは練習の積み重ねであり、 

「要約」するクセをつけることです。 

当たり前に、なんでも自然に「要約」するようになることです。 

ですから、初めからうまく「要約」することを目指すのではなく、 

とにかく何でも短くしてみるとよいでしょう。 

 

 

短くして、 

例えば人にそれを読んでもらったり、聞いてもらったりして、 

なるほどよくわかる、ということならよいわけです。 

ですが、読んだ人が、聞いた人が、 

なんだかよくわからない、ということなら工夫しなければいけません。 

どういうことは残さなければいけないのか? 

どういうことは切り捨ててよいのか? 

もっと短くすることはできないだろうか? 

一度「要約」して終わり、ではなく、 

何度も同じ文章、同じ話を「要約」して、 

よりよく「要約」するチカラを身につけていかなければいけません。

 

 

 

「要約力」は、 

進学してからも、 

社会に出てからも、 

あるいは日常生活の中でも、 

とても重要なものです。 

正しく「要約」ができて、 

簡潔にその内容が伝えられる人には、 

知性を感じます。 

よく言われる「アタマがいい」というのは、 

「要約力がある」ということだと言ってもいいと思います。 

はじめから「アタマがいい」人がいないように、 

はじめから「要約力がある」人はいないのです。 

「要約力」は練習の積み重ねでしか身に付かないからこそ、 

大事なチカラなのです。 

 

 

今日からあなたも「要約」を自分の生活の一部にしてみてください。 

人の話を聞くときも要約しましょう。 

本を読むときも要約しましょう。 

マンガも、要約しながら読みましょう。 

後で誰かに説明するつもりで、要約しながら読んでみましょう。 

映画だって、ドラマだって、ユーチューブの動画だって、 

なんだって要約の材料になります。 

そうやって要約が身に付いたら、 

改めて国語の問題を解いてみて下さい。 

本文を要約しながら読むことができれば、 

必ずすべての問題に解答できるハズです。 

もし、間違っていたり、難しかったりするなら、 

まだ要約が不十分だということだと思って、 

要約し直してみて下さい。 

「要約力」は「国語力」だと、 

必ず実感してもらえると思います。 

 

以上 

 

          
2020年2月18日  国語専任講師 宇田


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