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 国語をすっきりさせるためのブログ

 国語のチカラ VOL.11


11 「情報処理能力の速さ」

 

台風や大雨など、

自然災害の猛威がようやくひと段落したとホっとしているうちに、

季節は駆け足で晩秋、初冬へと移り変わっていきました。

あっという間に受験生の正念場、

勝負の季節の到来です。

 

さて、高校受験、大学受験を問わず、

また国語、数学、英語、などの教科を問わず、

あなたの志望校合格のために必要な能力の一つは間違いなく「速さ」です。

知識や考える力、答えを作成する力などはもちろん重要な能力ですが、

それらの能力を使いこなす「速さ」が、

志望校合格には欠かせません。

 

例えば、国語においても本文の文字数は年々増加しています。

また、本文だけでなく、一つ一つの問題の文字数も増加しています。

さらに、図や表、絵や写真などのさまざまな情報が、

文字と一緒に提示されることも増えてきました。

長い文章を理解するだけでも大変なのですが、

それに加えて、

さまざまな情報を同時に、並立的に理解していくことが求められているのです。

そしてもちろん、試験には制限時間がありますから、

この文章と情報の理解を、速く行わなければなりません。

今や志望校合格には「速さ」が不可欠なのです。

 

人にはそれぞれ、持って生まれた「速さ」があります。

また、それぞれが育つ環境によっても、この「速さ」は変わってきます。

速く作業するのが得意な人もいれば、

ちょっと遅いけどすごく丁寧に作業できる人もいます。

それぞれがそれぞれの「速さ」を生かしていければ、

それがなにより一番よいのですが、

試験というのはちょっと乱暴なところがあって、

全員に同じ「速さ」を求めてきます。

ですから、勉強においては、

速い方がいいよ、というのんびりした感じよりはむしろ、

「速さ」は得点の一部だ! とはっきり意識することが重要です。

自分が生まれながらにもっている「速さ」とは別の、

もう一つの「速さ」を毎日の勉強の中で身につけていくことが大切なのです。

 

では、そのような「速さ」を身につけるにはどうしたらよいか?

その具体的な方法を書く前に、

「速さ」についてもう少し詳しく考えてみようと思います。

「速さ」には二つの「速さ」があります。

一つは「物理的な速さ」です。

限界のある速さ、と言ってもいいでしょう。

国語で言えば、例えば字を書く速さです。

字を書く速さをどんなに速くしても必ず限界がきます。

また、速くなればなるほど丁寧さがなくなるのであれば意味がありません。

字を書く速さはそれほど重要ではないと言えるでしょう。

「物理的な速さ」には必ず限界があり、それほど重要ではないということです。

しかし、もう一つの「ココロの速さ」には限界がありません。

「ココロの速さ」は「考える速さ」でもあります。

重要なのはこの「ココロの速さ」「考える速さ」です。

 

例えば、知らない言葉が文章の中に出てきた時のことを考えてみましょう。

すごく難しそうな語句です。

見たことも、聞いたこともない語句です。

あなたはこういう時、いつもどうしていますか?

わからん!わからん!わからーん!と文句を言い続けていますか?

ああわからない言葉が出てきた、不勉強だった!とその場で深く反省していますか?

文句を言ったり、反省したりする時、

あなたのココロは止まってしまっています。

この止まってしまうココロが問題なのです。

「ココロの速さ」を失ってしまうことが問題なのです。

 

文章というのは繰り返しでできています。

大事なことは必ず繰り返されます。

その難しい語句が何度も繰り返されていれば、

複数の文脈から意味を類推することも可能です。

また、文章の最後に(注)がついているかもしれません。

あるいは、熟語の構成を考えれば意味が類推できるかもしれません。

対義語はないか、類義語はないか、

難しい言葉の意味を理解する方法は、実はたくさんあるのです。

理解せずに読み進む方法だってあります。

これらたくさんある方法をあれこれ考えるとき重要なのは、

ココロが止まらないこと、

つまり「ココロの速さ」なのです。

 

「ココロの速さ」は「考える速さ」です。

「考える速さ」は複数のことを同時に、並立的に考える時に発揮される力です。

つまり「速さ」とは、

止まることなく、次々に動いていくココロの切り替えの速さであり、

今までに身につけたさまざまな技術で、複数のことを同時、並立的に処理していく速さなのです。

簡単に言えば、ココロとアタマをパッパッと切り替えていく「速さ」です。

そして重要なことは、

この「速さ」に限界はない、ということです。

ココロとアタマの「速さ」は無限に速くなるのです。

 

ではこのような「速さ」を身につけるにはどうしたらよいか。

国語では「音読」です。

国語の授業では実に様々な情報を整理していきます。

漢字の読み書き、

語句の意味、

主語や述語などの文法的な事項、

指示語の指している内容、

接続語の前後の内容、

また、時代背景や作者についての情報などです。

これらの情報を総合的に理解するために「音読」が重要なのです。

これらを同時に、並立的に確認しながら読み、

読みながら総合的に理解していく練習を「音読」によってする必要があるのです。

 

「音読」するスピード、「読む」スピードには限界があります。

早口で読む練習をしても、意味はありません。

繰り返し音読することで、

漢字について、指示語について、主語について述語について、

さまざまな情報を同時、並立的に処理し、総合的に理解する練習を積み上げていく。

自分に限界を設けず、「ココロの速さ」と「考える速さ」を磨き続けていく。

「音読」を通して、

ココロとアタマができる限り軽やかに、しなやかに、素早く動くようにしていくことが重要なのです。

 

現代は、

「ココロの速さ」「考える速さ」を持つ人を「優秀」とする社会です。

それは「情報処理能力の速さ」を持つ人を「優秀」とする社会、と言い換えてもいいでしょう。

「国語力」と「情報処理能力」は必ずしも一致しないかもしれません。

また、「情報処理能力」を「速さ」のみで測ることには問題もあるかもしれません。

しかし、私たちが生きている現実にとって、

「遅さ」がマイナスになる場面が多いことも否定できません。

もちろん、速ければいい、というわけではありません。

中身のある速さが重要なことは言うまでもありません。

私たちが目指すべきは確かな中身と速さの両立なのです。
 


いよいよ終盤を迎える受験勉強にとって、

確かな国語のチカラに、

ココロとアタマの速さが加われば、

鬼に金棒です。

これからの勉強の中で、

国語のチカラの再確認とともに、

自分のココロとアタマの切り替えの速さ、

自分の「情報処理能力の速さ」についても、

ぜひ再確認してみてください。

 

          
2019年12月8日  国語専任講師 宇田


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